突然の腰痛!ぎっくり腰は何が原因? ぎっくり腰になったら病院に行く?|うえの台いたみと内科のクリニック|富木島町の内科・ペインクリニック

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突然の腰痛!ぎっくり腰は何が原因? ぎっくり腰になったら病院に行く?


朝、顔を洗おうと少し腰をかがめた瞬間や、床にある荷物を持ち上げようとした時に、電気が走るような強い痛みで腰が動かなくなる…


「ぎっくり腰」は、ある日突然、誰にでも起こりうる身近な腰のトラブルです。


海外では、その激しい痛みから「魔女の一撃」と呼ばれることもあります。では、ぎっくり腰とはどのような状態で、何が原因で起こるのでしょうか。また、病院を受診したほうがよいケースにはどのような症状があるのでしょうか。


今回は、ぎっくり腰の原因や症状、治療、治し方の基本について解説します。


■「グキッ」ときたら要注意。ぎっくり腰とは?


ぎっくり腰は、正式な病名ではありません。医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、急に起こった強い腰痛の総称です。


いわば、腰の筋肉や関節、靱帯などに急な負担がかかり、腰まわりに炎症や強い痛みが出ている状態です。「腰の捻挫」のようなものと考えると、イメージしやすいかもしれません。


「年齢を重ねた人に起こるもの」と思われがちですが、ぎっくり腰は10代や20代でも起こることがあります。腰に負担がたまっている状態で、ちょっとした動作がきっかけになることも少なくありません。


■重い荷物だけじゃない。ぎっくり腰の原因は日常に


ぎっくり腰の原因と聞くと、「重い荷物を持ち上げた時」を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、それは代表的なきっかけの一つです。


ただし実際には、もっと身近な動作で起こることもあります。


◎くしゃみや洗顔など、何気ない動作がきっかけになることも

  • 床に落ちたものを拾おうとした時

  • くしゃみをした時

  • 朝起き上がろうとした時

  • 顔を洗おうと前かがみになった時 など


日常の何気ない動作でぎっくり腰になることがあります。「こんなことで?」と思うような小さな動きでも、腰に負担がたまっている状態では、強い痛みを引き起こすきっかけになることがあるのです。


◎背景には、腰への負担の蓄積が

腰は、普段から上半身の重さを支えています。デスクワークで長時間同じ姿勢が続いたり、運動不足で筋肉が硬くなったりすると、腰への負担は少しずつ蓄積されます。


ぎっくり腰は「その瞬間だけ」が原因ではありません。急に体をひねる、前かがみになる、重い物を持つといった動作をすると、腰が耐えきれずに強い痛みが出ることがあります。


このように日頃の姿勢や生活習慣が関係している場合もあるのです。


■この痛みはいつまで続く?ぎっくり腰の主な症状


ぎっくり腰になると、突然動けないほどの激痛が出ることがあります。人によっては、発症直後よりも数時間たってから痛みが強くなり、立ち上がる、歩く、寝返りを打つといった動作がつらくなることもあります。


  • 腰全体の鋭い痛み

  • 体を動かした時の強い痛み

  • 腰に力が入らない感じ


これらが、主な症状です。


多くの場合、強い痛みは数日以内に少しずつ落ち着き、1〜2週間ほどで改善に向かうことが多いとされています。ただし、痛みの程度や回復までの期間には個人差があります。


ずっと寝たきりで過ごすより、無理のない範囲で動くことも大切です。


痛みが強い時期に無理をする必要はありませんが、長期間寝たきりで過ごすことは、現在ではあまりすすめられていません。痛みの様子を見ながら、無理のない範囲で日常生活に近い動きを続けるほうが、回復につながりやすいとされています。


■病院に行くべき?見逃したくない危険な症状


ぎっくり腰の多くは自然に改善していきますが、中には「ただの腰痛」とは言えない病気が隠れていることもあります。


◎足のしびれや力の入りにくさがある時

腰痛に加えて、足に強いしびれがある、足に力が入りにくい、歩きにくいといった症状がある場合は、神経が圧迫されているかもしれません。また、尿や便が出にくいなど排泄の異常がある場合は、早めの受診が必要です。


◎事故後の痛みや発熱を伴う時も注意が必要

転倒や事故のあとに強い腰痛が出た場合は、骨折などの可能性があります。安静にしていても痛みがまったく変わらない、発熱がある、急に体重が減っているといった症状がある場合も、感染症や内臓の病気などが関係していることがあります。


強い痛みが続く時や、いつもと違う症状がある時は、自己判断で様子を見すぎず医療機関に相談しましょう。


■ぎっくり腰の治し方。病院での治療とストレッチの考え方


病院では、まず問診や診察を行い、重い病気が隠れていないかを確認します。そのうえで、痛みを和らげるための飲み薬や湿布、日常生活での注意点などを組み合わせて治療を行います。


◎痛みを抑え、少しずつ動ける状態を目指す

痛みが強いと体に力が入り、さらに筋肉がこわばって痛みが続くことがあります。そのため、薬などで痛みを抑え、少しずつ動ける状態を目指すことは、回復のためにも大切です。


当院では、症状や診察結果に応じて、内服薬や外用薬、生活指導に加え、ブロック療法を検討することがあります。ブロック療法は、痛みの伝達に関わる神経の近くに薬剤を注入し、痛みを和らげることを目的とした治療です。


すべての方に必要な治療ではありません。ただし、飲み薬だけでは痛みが十分に落ち着かない場合や、痛みが強く日常生活に支障が出ている場合には、適応となる可能性があります。


◎ストレッチは、痛みが落ち着いてから

ぎっくり腰を早く治したいと思って、痛みが強い時期に無理にストレッチをするのは避けましょう。かえって腰まわりの組織に負担をかけ、回復を遅らせてしまうことがあります。


ストレッチを始める目安は、鋭い痛みが落ち着き、日常生活の中で少しずつ動けるようになってからです。痛みを感じない範囲で、ゆっくり行うことが大切です。


■まとめ:ぎっくり腰は我慢せず、つらい時は早めに相談を


ぎっくり腰は、重い荷物を持った時だけでなく、洗顔やくしゃみ、寝起きなど日常の何気ない動作でも起こることがあります。多くは時間の経過とともに改善しますが、足のしびれや力の入りにくさ、排泄の異常、発熱、事故後の強い痛みなどがある場合は注意が必要です。


痛みが強い時や不安な症状がある時は、無理に我慢せず医療機関を受診しましょう。


当院では、内服薬や湿布、生活指導に加え、症状に応じてブロック療法も含めた治療をご提案しています。つらい腰の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。


うえの台いたみと内科のクリニック
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