夏に多い子どもの熱中症|症状チェックと受診目安のポイント|うえの台いたみと内科のクリニック|富木島町の内科・ペインクリニック

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夏に多い子どもの熱中症|症状チェックと受診目安のポイント


本格的な夏を迎えると、ニュースでも毎日のように「熱中症」の言葉が飛び交うようになります。


大人にとっても厳しい夏の暑さですが、小さな子どもたちにとっては、それ以上に過酷な環境であることをご存知でしょうか。


「うちの子は元気だから大丈夫」と思っていても、子どもの体の中では大人とは違う変化が急激に進んでいるかもしれません。


今回は、子どもが熱中症を引き起こしやすい本当の理由と、言葉にできない小さなSOSのサイン、そして迷いがちな医療機関に相談すべきタイミングについて分かりやすく説明します。


■なぜ、子どもは熱中症になりやすいのか?大人との違いと原因


子どもと大人では、体格だけでなく、体そのものの仕組みが大きく異なります。同じ部屋、同じ公園にいたとしても、子どもだけが熱中症のリスクにさらされているケースは少なくありません。


◎汗をかいて体温を下げる機能が、まだ未熟

人間の体は、暑さを感じると自然に汗をかき、その汗が蒸発するときの気化熱で体温を下げる仕組みを持っています。しかし、子どもはこの体温調節機能がまだ十分に育っていません。


汗をかく機能そのものが未発達なため、体に熱がこもりやすく、一度暑い環境に入ると大人が想像する以上のスピードで深部体温が上昇してしまうのです。


◎大人が気づきにくい「地面からの照り返し」

大人が「今日は風があって少し涼しいな」と感じていても、背の低い子どもは全く違う環境にいます。


環境省や日本気象協会の資料でも注意喚起されていますが、アスファルトなどの地面に近い場所ほど、強烈な照り返しの熱をまともに受けてしまうからです。


大人の顔の高さに比べて、子どもの位置では気温が数度も高いことが珍しくありません。ベビーカーに乗っている赤ちゃんは、さらに地熱の影響を受けやすい状態にあります。


◎体の中の水分が、あっという間に減ってしまう

子どもの体は大人よりも体内に占める水分の割合が高く、とてもみずみずしい状態です。しかしそれは同時に、水分の出入りが激しく、外気温の影響を受けやすいということでもあります。


少し汗をかいただけで体内の水分バランスが崩れやすく、大人が気づかないうちに脱水状態の一歩手前まで進んでしまうデリケートさを持っています。


■ただの疲れ?と迷う、子どもの熱中症の症状


熱中症は突然やってくるように見えて、必ず体から何らかのサインが出ています。


初期の段階では「少し遊び疲れたのかな?」と見過ごしてしまいがちな変化が多いため、注意深く見守ることが必要です。


◎はじめに見られる、体の中からのSOS

暑い場所にいるときに、子どもが急に足元をふらつかせたり、クラッとしたりする様子を見せたら熱中症のサインの可能性があります。これは一時的な血流の低下によるめまいや立ちくらみで、初期症状(軽症)にあたります。


また、体の一部の筋肉がピクピクと震えたり、痛がったりする「こむら返り」が起きることもあります。


汗がいつになく大量に噴き出しているときも、体の中の水分と塩分が急激に失われている証拠です。


◎危険信号となる子どもの頭痛・吐き気・だるさ

もし子どもが「頭が痛い」「気持ち悪い」と訴えたり、生あくびを繰り返してぐったり横になりたがったりする場合は、熱中症が進行している可能性があります。


これらは、体の中に熱がこもりすぎて、全身の血流や自律神経に影響が出始めている状態を示すことがあります。


言葉でうまく説明できない年齢の子であれば、理由もなく機嫌が悪くなったり、泣き続けたりすることもあります。「少し休めば治るだろう」と過信せず、すぐに対応を変えましょう。


■言葉にできないSOSに気づくための「チェック」ポイント


子どもは自分の体調の変化を言葉で伝えるのが苦手です。いつもと様子が違うなと感じたら、大人が子どもの状態を正しく把握してあげることが大切です。


  • 顔色

  • 汗のかき方

  • 呼びかけへの反応

  • 水分が飲めるか

  • おしっこの回数や色

  • 体の熱さ


これらを順番に確認してみましょう。


たとえば、顔が真っ赤に火照っているのに肌がカラカラに乾いて汗をかいていない、声をかけても視線が合いにくい、水分をあげても戻してしまう、半日以上おしっこが出ておらず色が不自然に濃い、といった様子が見られる場合は、体内の水分が不足している可能性があります。


■病院へ行くタイミングは?「受診」の目安と救急車を呼ぶ基準


我が子の体調が悪いとき、病院に連れて行くべきか、お家で様子を見るべきかは非常に悩むポイントです。そんな時のために、受診の目安を知っておくことが大切です。


◎クリニックへの受診をおすすめする状態

涼しい場所に移動して服を緩め、体を冷やして水分を飲ませようとしても、子どもが自力でうまく水を飲めないときは受診を検討してください。


また、水分を飲んでもすぐに吐き戻してしまう場合や、頭痛や吐き気の訴えがおさまらず、強いだるさ(脱力感・倦怠感)があって横になったまま動きたがらないときも、医療機関での適切な処置を検討するタイミングです。


◎一刻を争う、すぐに救急車(119番)が必要なサイン

  • 呼びかけに対してはっきりした返事ができない

  • 意識が朦朧としている

  • 突然体がガクガクとけいれんし始めたとき


これらは、一刻を争う重症とされています。「これくらいで呼んでいいのだろうか」とためらわないようにしましょう。


  • 自力で起き上がれず水分が一切摂れない

  • 体に触れて明らかに熱い

  • 40℃近い高熱が疑われる

  • 暑い環境なのに汗が出ず皮膚が乾いている


こういった場合も注意です。


■いつもと違う「なんとなくの違和感」を大切に


子どもの熱中症を防ぎ、悪化させないために頼りになるのは、毎日一緒に過ごしている親御さんの「なんとなくいつもと違う」という直感です。


ちょっとした行動の遅さ、機嫌の悪さ、顔色の変化に違和感を覚えたら、それは子どもが出している大切なSOSかもしれません。


まずは日々の体調観察を意識して、本格的な夏を乗り切る準備をしていきましょう。少しでも不安な様子があれば、いつでもお気軽にご相談ください。



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