赤ちゃんや子どもが元気に育つために、早い段階からしっかりと受けておきたいのが「予防接種」です。生後すぐの赤ちゃんは免疫力がまだ弱く、病気にかかると重症化してしまうリスクもあります。だからこそ、ワクチンで防げる病気(VPD)から守るための計画的な接種が大切です。
この記事では、東海市で受けられる子供の予防接種の「種類」と、見落としがちな「任意接種」のポイントをわかりやすく解説します。
お子さんの健康を守るために、ぜひご活用ください。
■東海市で子どもの予防接種|まず知っておきたい大切なこと
赤ちゃんや小さなお子さんは、病気に対する免疫がまだ未熟です。重い合併症を防ぐために、受けられる時期が来たら早めに予防接種を進めることが大切になります。
予防接種には法律で定められ、原則無料で受けられる「定期接種」と、自己負担で受ける「任意接種」がありますが、どちらも子どもを守る重要なワクチンです。
◎赤ちゃんの免疫は未熟だからこそ、予防接種が必要です
生まれて間もない時期は、かぜや肺炎、百日せき、はしか(水痘とは別)など、さまざまな感染症にかかるリスクがあります。多くのワクチンは生後2ヶ月ごろから始まり、順番に受けることで早く広く守りを作れます。
開始月齢や回数はワクチンごとに異なるため、東海市の案内や医療機関で確認してください。
◎「定期接種」と「任意接種」の違いとは?
定期接種は対象年齢や回数が決められ、原則公費で受けられます。任意接種は自己負担ですが、病気の重さや流行状況を考えると、接種を検討する価値があります。制度上の呼び名の違いで、重要性はどちらも変わりません。
■どんな種類がある?子どもの予防接種をわかりやすく解説
東海市で受けられる主な定期接種 |
東海市で受けられる主な任意接種 |
|
|
どれも「重症化を防ぐ」「合併症を減らす」ために役立つワクチンで、受け忘れがあると守りの穴ができてしまいます。
◎任意接種も見逃せない!おたふく・インフル・コロナの重要性
任意接種は自己負担のことが多いものの、効果と安全性は確かめられており、定期接種と同じく「子どもを守る」目的で大切です。流行状況や保育園・学校生活、家族に妊婦さんや乳児がいるかなど、家庭の事情も考慮して、かかりつけ医と相談しながら検討しましょう。
◎肺炎球菌ワクチンが変わります|15価から20価へ
2024年10月から20価(PCV20)が導入され、医療機関によっては15価(バクニュバンス)を使う場合もあります。すでに15価を接種しているお子さんは、残りも15価で進めるなど切り替えのルールがあります。母子手帳・予診票を持参し、受けてきたワクチンと今後の計画を毎回確認してもらいましょう。
■予防接種スケジュールの立て方|後悔しないための準備とは?
スケジュールは「受けられる月齢になったら、なるべく早く」が基本です。赤ちゃんの体調や家族の予定、ワクチンの在庫などで計画が前後することがありますが、後ろ倒しになるほど感染症にさらされる期間が長くなります。
◎「ワクチンデビューは生後2ヶ月」が基本
多くのワクチンは生後2ヶ月ごろから始まります。初回が遅れると、以降の接種が詰まりやすくなるため、母子手帳の出生記録が落ち着いたら、早めにかかりつけの小児科へ相談しましょう。
◎同時接種って安全なの?メリットと注意点を知っておこう
日本小児科学会は、複数のワクチンを同じ日に接種しても有効性や副反応の頻度が上がらないこと、接種本数に原則制限がないことを示しています。早く広く免疫をつくれること、通院回数が減ることが大きな利点です。接種部位は重ならないように間隔を空けるなど、医師の指示に従って安全に受けましょう。
◎ワクチンの種類によって変わる接種の間隔と順番
「注射の生ワクチン」同士を続けて受ける場合は、4週間(中27日)以上あける必要があります。
一方で、それ以外の組み合わせは前の接種からの間隔にかかわらず受けられるようになりました。体調がよいことを確認し、当日の様子も踏まえて医師と決めていきましょう。
◎予定外の体調不良でも焦らない!再スケジュールの考え方
発熱や体調不良で延期しても、間隔を調整して受け直せます。ワクチンを「まとめて」取り戻す方法(同時接種の活用など)もありますので、遠慮なく相談してください。
■東海市で予防接種を受けるときに知っておきたいこと
東海市のページには、予診票(接種券)の発送時期、接種会場、広域(市外・県外)で受ける場合の手続き、被害救済制度、特例制度など、実務的な情報がまとまっています。
◎接種券が届かないときは?予診票・母子手帳の準備と確認方法
接種には予診票や母子手帳が必要です。未着・紛失時は東海市の案内に沿って健康推進課へ相談してください。内容が更新されることがあるため、来院前に最新ページを確認するとスムーズです。
◎市外・県外での接種はできる?広域接種制度の使い方
かかりつけ医が市外にある場合など、条件を満たせば広域での接種や助成制度が利用できることがあります。事前申請が必要なケースもあるため、手順を確認してから進めましょう。
◎保護者が同伴できないときの同意書について
日本脳炎やHPVなど、13歳以上を対象とする一部の予防接種では、条件付きで保護者同伴が不要となる場合があります。必要書類や当日の持ち物が案内されていますので、事前に確認してください。
◎万一の副反応に備えて|予防接種健康被害救済制度のしくみ
重い健康被害が疑われる場合には救済制度が用意されています。制度の窓口や申請の流れも市のページから確認できます。仕組みを知っておくことで、安心して接種に臨めます。
■お子様の予防接種について、お気軽にご相談ください
当院では、東海市の方針やその時点のワクチン供給状況を踏まえながら、予防接種の実施とスケジュール作成に対応しています。受診の際は母子健康手帳と予診票(接種券)をご持参ください。
なお、東海市では一般的な同時接種と一部異なる運用となる場合があります。具体的なスケジュールは、スタッフと相談して次回接種時期・日程についてお決めいただけます。
体調不良などで予定がずれた場合も、同時接種の活用などを含めて無理のない計画に組み直しますのでご安心ください。