首や肩のこりがひどい原因とは? 頭痛につながる症状を解説|うえの台いたみと内科のクリニック|富木島町の内科・ペインクリニック

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首や肩のこりがひどい原因とは? 頭痛につながる症状を解説


仕事や家事の合間に、ふと首を回したり肩を揉んだりすることが習慣になっていませんか?


首や肩のこりは多くの現代人が抱える悩みですが、「いつものことだから」と我慢してしまう方も少なくありません。しかし、慢性的なこりは単なる疲れにとどまらず、つらい頭痛を引き起こしたり、背後に別の病気が隠れていたりすることもあります。


今回は、なぜ首や肩のこりが起こるのかという原因や、頭痛との関連性、そして見逃してはいけない危険なサインについて詳しく解説します。


■「ただの疲れ」と放置していませんか? 慢性的な首・肩こりの症状


「肩こり」は日常的な言葉ですが、医学的にはどのような状態なのでしょうか。まずはご自身の症状と照らし合わせてみましょう。放っておくと、毎日の過ごしやすさにも影響してしまうことがあります。


◎首すじから背中にかけての「張り」や「痛み」

一般的に肩こりとは、首すじやつけ根、肩、背中にかけて感じる「張り」や「痛み」の総称です。人間の頭は、およそ4〜6キログラム程度の重さがあると言われています。


ボーリングの球ほどの重さを支え続けているため、首や背中の筋肉(僧帽筋など)は常に緊張しています。この緊張が続いて筋肉が硬くなり、血行が悪くなることで、重苦しい「こり」として自覚されるのです。


◎頭痛や吐き気を伴うことも

症状が軽いうちは「少し重い」程度ですが、悪化すると、こりだけでは収まらないことも。筋肉の過度な緊張は頭痛を引き起こすことがあり、自律神経のバランスが乱れて「何となく気分が悪い」といった症状が出ることもあります。


ただし、強い吐き気や嘔吐を伴う場合や、光や音をわずらわしく感じる場合は、肩こりからくる頭痛ではなく「片頭痛」など別のタイプかもしれません。


◎首や肩のこりがひどくなる「主な原因」は?

なぜ、しつこいこりは繰り返されるのでしょうか。原因は一つではなく、日々の習慣や環境が絡み合っていることがほとんどです。


◎同じ姿勢の継続(スマホ・デスクワーク)

現代の生活で大きな原因は、長時間同じ姿勢でいることです。パソコン作業やスマホ操作でうつむく姿勢が続くと、首や肩に負担がかかります。


頭を前に突き出す猫背のような姿勢は、首の後ろの筋肉を常に緊張させ、疲労を蓄積させます。画面を凝視することによる眼精疲労も、首や肩の緊張をさらに強める要因になることがあります。


◎運動不足と精神的なストレス

体を動かさないと筋肉の柔軟性が失われて血流が滞り、こりを感じやすくなります。運動不足による筋力低下も、頭を支える力を弱める原因です。


また、精神的なストレスも無視できません。人はストレスを感じると無意識に肩に力が入り、血管が収縮して血行不良を招くため、こりを悪化させてしまる場合があります。


◎体型や環境(なで肩・冷え・重い荷物)

体型や環境も影響します。なで肩の人は腕を支える筋肉への負担が大きく、肩こりを起こしやすい傾向があります。


夏場の冷房による「冷え」は筋肉を硬直させますし、いつも同じ側の肩に重いバッグをかける習慣も、体のバランスを崩してこりを引き起こしやすい状態です。


■つらい頭痛は首や肩から? こりと頭痛の関係


「肩がこると頭が痛くなる」という方は多いのではないでしょうか。首や肩の不調と頭痛は密接に関係しており、その多くは筋肉の緊張が引き金となっています。


◎締めつけられるような痛み「緊張型頭痛」

こりに関連して多いのが「緊張型頭痛」です。頭や首、肩の筋肉が緊張することで起こり、後頭部から首すじ、あるいは頭全体が「ベルトで締めつけられるような」鈍い痛みに襲われます。


ストレスや疲労が重なったときに起きやすく、体を動かすと痛みが強くなることが多い片頭痛とは対照的に、緊張型頭痛では軽い運動などで血行が良くなると少し楽になることもあります。


◎首のトラブルが引き起こす「頚性(けいせい)頭痛」

首の骨(頚椎)や周辺組織の問題が原因で起こる「頚性頭痛」というものもあります。首の動きに関連して痛みが強くなったり、首の特定の部分を押すと痛みが頭に響いたりするのが特徴です。


ただし、単に首がこっているからといって自己判断はできません。専門的な医師が診察や検査を行い、首の病変が頭痛の原因であると慎重に診断する必要があります。


■「危険なサイン」を見逃さないで! 受診が必要な目安


多くのこりは生活習慣の見直しで和らぎますが、中には治療が必要な病気が隠れていることがあります。自己判断せず、適切なタイミングで受診しましょう。


◎肩こりだと思っていたら「別の病気」の可能性も

単なる疲労だと思っていたら、頚椎(首の骨)の病気だったというケースがあります。


「頚椎症」などが進むと、痛みだけでなく、手足のしびれや脱力感が現れるケースがあります。夜も眠れないほどの激痛や腕が上がらない場合は、注意しましょう。五十肩(肩関節周囲炎)などの可能性もあります。


高血圧などが背景にあるかもしれません。長引く症状は整形外科やかかりつけ医へ相談してください。


◎すぐに病院へ行くべき「要注意な症状」

注意すべきは、命に関わる病気の場合です。


「人生で経験したことのない激しい頭痛」

「ろれつが回らない」

「手足が動かない」


こういった症状を伴う場合は、くも膜下出血や脳卒中などの疑いがあります。この場合は様子を見ず、直ちに救急車を呼ぶなどして医療機関を受診してください。


「高い熱が出て首が硬くなる」

「物が二重に見える・視力が急に落ちる」

「頭をぶつけた後に痛みが始まった」


頭痛に伴って、こういった症状がある場合も放置せず、直ちに医療機関を受診してください。


■長引くこりや頭痛は我慢せず相談を


首や肩のこりは、姿勢や運動不足など日常の積み重ねから生じるケースが多いです。しかし、中には頭痛を伴うものや専門的な治療が必要な病気が隠れていることも。


「いつものこと」と我慢せず、痛みがひどい場合やしびれなどの症状がある場合は、早めにご相談ください。原因を知ることが、解決への近道です。


もし「頭痛がつらいけれど、何科に行けばいいかわからない」と迷ったときは、症状に合わせた受診先の選び方を解説した記事も用意していますので、ぜひ参考にしてください。


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