
「最近、足がピリピリとしびれる」
「しっかり寝ているはずなのに疲れがとれず、常に体がだるい」
こうした不調を、単なる疲れや年齢のせいにしていませんか?背景に、糖尿病が関係していることもあります。
糖尿病は、血液中のブドウ糖が多い状態(高血糖)が慢性的に続く病気です。この記事では、見逃しやすい初期症状や足のしびれ、眠気との関係、そして知っておくべき原因について詳しく解説します。
目次
■健康診断の結果、スルーしていませんか?実は怖い「無症状」の期間
気をつけたいのは、「初期には目立った自覚症状がほとんど現れない」という点です。
少し血糖値が高いくらいでは、体に痛みも痒みもありません。そのため、会社の健診などで「血糖値が高いですよ」と指摘されても、放置してしまうケースが後を絶たないのです。
◎気づかないうちに進む?初期段階の注意点
症状がない間にも血管はダメージを受け続けています。自覚症状が出てから受診したときには、すでに進行していることも珍しくありません。無症状の段階から体の変化に気を配ることが、将来の健康を守る鍵になります。
◎のどの渇きや頻尿などの小さなサイン
高血糖が続くと尿の量や回数が増え、体の水分が不足しやすくなるため、「のどが渇く」「水をよく飲む」といった症状が出ることがあります。
夜間のトイレが増えるのも特徴です。さらに「食べているのに体重減少がみられる」「目がかすむ」といった症状が出た場合は注意しましょう。
■放置は禁物!足のピリピリ・ジンジンは神経からのSOS
高血糖が長く続いたことで起こる合併症の一つ「糖尿病性神経障害」に関連して、足の異常が現れることがあります。
◎単なる疲れじゃない「足のしびれ」と「足がだるい」理由
高血糖の状態が長期間続くと、細い血管がダメージを受け、神経に十分な栄養や酸素が届かなくなります。
その結果、足先など心臓から遠い場所から「手足のしびれ」「ピリピリ・ジンジンとした痛み」が出始めます。「足がだるい」「足の冷え」を感じる方も多く、神経が傷つき始めている合図かもしれません。
◎足の感覚が鈍い・傷が治りにくい時は注意
神経の障害がさらに進行すると、痛みや熱さを感じる「足の感覚が鈍い」状態になってしまいます。
こうなると、靴擦れや小さな傷に気づきにくくなってしまいます。そこから細菌感染を起こして重症化するリスク(足病変)が高まります。
糖尿病では傷が治りにくく、感染が重症化しやすいこともあるため、重症化すると、潰瘍や壊疽(えそ)につながることもあるため放置しないようにしましょう。
■午後の猛烈な眠気とだるさ。ただの寝不足で片付けていい?
食後の強い眠気や、寝ても取れないだるさに、血糖値の異常が関係していることもあります。
◎「食後の強い眠気」に潜む異常の可能性
もちろん眠気だけで病気を断定することはできません。睡眠不足やストレスが原因のこともあります。
しかし、のどの渇きや頻尿、足のしびれなど他の症状と一緒に、強い眠気や全身の「だるい」感覚が続く場合は、血糖値の異常を疑いましょう。
◎血糖値が高いとなぜ疲れやすくなるの?
通常、糖分はインスリンの働きで細胞に取り込まれます。しかし、糖尿病になるとこの仕組みがうまく働きません。
血液中に糖があふれているのに、細胞は「ガス欠」状態になるため、強いだるさや「疲れやすい」といった症状が現れるのです。
■糖尿病の原因は「不摂生」だけ?意外と知らない真実
糖尿病は「生活習慣だけで起こる病気」と思われがちですが、実際はそうとは限りません。
◎やせているのに発症?生活習慣だけではない「遺伝的体質」
日本人に多い「2型糖尿病」は、すい臓から出るインスリンが減ったり、効きが悪くなったりして発症します。
決して食べ過ぎや運動不足などの生活習慣だけではありません。もともとインスリンが出にくいという「遺伝的な体質」も大きく関係し、家族に糖尿病の人がいる場合はリスクが高まります。
◎食べ過ぎ・運動不足・加齢…誰にでも潜むリスク
「自分はやせているから」「甘いものを控えているから」といって絶対に糖尿病にならないわけではありません。
遺伝的な体質に加えて、肥満、そして「加齢」などの要因が重なることで、誰もが発症する可能性があるのです。
■「まずは相談」が一生の健康を守る第一歩です
足の違和感やだるさなどの症状だけで、糖尿病かどうかを正確に診断することはできません。確認のためには血液検査が必要です。
現在の血糖値や、過去1〜2ヶ月の血糖状態の平均がわかる「HbA1c」という数値を調べることで、現在の体の状態を正確に把握できます。放置せずに、まずはご相談ください。
糖尿病は、早く気づいて適切に対応することが大切です。足のしびれ、のどの渇き、抜けないだるさなどが続く場合は、自己判断せず受診を検討してみてください。
