健康診断で要再検査が出たときの対応、受診先の選び方と費用のしくみ|うえの台いたみと内科のクリニック|富木島町の内科・ペインクリニック

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健康診断で要再検査が出たときの対応、受診先の選び方と費用のしくみ

健康診断で要再検査が出たときの対応、受診先の選び方と費用のしくみ

健康診断の判定結果に応じた受診手順と費用の考え方


健康診断で「要再検査」と出たときは、まず結果票で、どの項目を指摘されたかと、いつまでに受診すればよいかを確かめてから、病院やクリニックへ相談します。この記事では、判定の意味や、近くの内科と専門の科の選び方、保険の使い方、予約のときに確かめたい食事や薬のことをまとめます。体調に変わりがなくても後回しにせず、受診の予定を立てるための手順を見ていきましょう。


この記事の要点まとめ


  • 「要再検査」は、病気が決まったという意味ではありません。結果票で、指摘された項目や数値、いつまでに受診するかを見て、受診する日を決めます。
  • 血糖・脂質・肝臓の数値などは、まず近くの内科へ相談します。必要なときは、専門の科を紹介してもらいます。
  • 費用は保険が使えることが多くあります。食事や薬のことは予約のときに確かめ、結果票や薬の情報を持っていきます。

健康診断で要再検査が出たときの対応は、結果票の判定と受診時期の確認から

健康診断で要再検査が出たときの対応は、結果票の判定と受診時期の確認から

要経過観察・要再検査・要精密検査・要治療の違いと「病気の確定ではない」理由


「要再検査」という判定は、その時点で病気が確定したという意味ではありません。健診当日の体調や前日の飲酒、空腹時間などの条件によって一時的に数値が基準から外れることもあるため、同じ検査で数値を確かめ直す段階を指します。結果票にある主な判定区分の違いは以下の通りです。


判定区分判定の意味次に取る行動の目安
要経過観察基準値からわずかに外れるが緊急性は低い段階生活習慣を見直し、次回の健診で推移を確認する
要再検査一時的な変動か持続的な異常かを確かめる段階指定された期間内に医療機関で同じ項目を再検査する
要精密検査異常値の原因や臓器の状態を詳しく調べる段階詳しい検査に対応できる医療機関を受診する
要治療医師による診察や治療の開始が検討される段階速やかに医療機関を受診し、医師に相談する

表の区分は一般的な目安であり、複数の項目が重なっている場合などは医師の判断によって対応が変わります。


結果票で確認したい4つの欄:指摘項目・数値・前回値・受診期限


病院やクリニックへ連絡する前に、手もとの結果票で「指摘された項目の名前」「今回の数値と基準の範囲」「前の年までの数値」「いつまでに受診するかの記載」の4か所を見ておきます。血液検査や尿検査、血圧測定では、肝臓の働き、脂質、血圧、尿たんぱくなどを調べます。あわせて、おなかが空いたときの血糖や、血糖の状態をみるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)なども調べます。


前年と比べて数値が急に動いているか、総合判定欄に「3か月以内に受診」といった期限が書かれているかを把握しておくと、予約時の説明がスムーズです。指摘項目が複数ある場合は、項目名と数値をメモにまとめておくと伝え漏れを防げます。


早めに受診したい数値・症状と、救急受診を考えるサイン


受診のタイミングは、結果票の指示期間内でよい場合、指示より早めに受診したい場合、すぐに救急受診を考える場合の3段階で整理します。基準値から大きく外れているときや、前回値から急激に変化しているとき、「要精密検査」「要治療」が併記されているときは、期限を待たずに早めの受診を検討します。


たとえば大腸がん検診で「精密検査はいらない」とされた場合でも、血便や腹痛、便の形や回数の変化が出てきたときは、次の検診を待たずにすぐ医療機関を受診しましょう1。また、糖尿病では血糖値がかなり高くならないと症状が出にくく、高い状態では喉が渇いて水をよく飲む、尿の回数が増える、体重が減る、疲れやすいといった様子が見られます2。強い胸痛や腹痛、白目や肌が黄色くなる黄疸、意識の異常、けいれんなどの症状がある場合は、直ちに救急受診を判断してください。


「症状がないから後回し」で受診が遅れやすい理由


肝機能や血糖、脂質、血圧の異常は自覚症状が出にくいため、結果票を受け取っても受診を後回しにしやすくなります。体に困りごとがないと、検査で異常を指摘されても受診につながりにくいことがあります。


体調に変化がないと仕事を優先しがちですが、初期症状に乏しい生活習慣病などを早く見つけるためにも、結果票が届いた段階で受診日を先に決めておくと先延ばしを防げます。


ポイント

要再検査は、数値の変化が一時的なものか、続いているものかを確かめ直す段階です。結果票で指摘された項目といつまでに受診するかを見て、早めに受診日を決めましょう。


近隣の内科と専門診療科の選び方、再検査の費用と通院回数が変わる条件


指摘項目別に見る、内科で相談を始めるケースと専門診療科を検討するケース


受診先に迷ったときは、指摘された項目の種類によって近隣の内科と専門診療科を使い分けます。肝機能、血糖値やHbA1c3、脂質異常症、血圧、尿蛋白など、日常生活や食習慣と関わりの深い項目は、まず近くの内科で再検査と生活状況の聞き取りから始める方法が一般的です。


一方で、便潜血陽性で大腸内視鏡検査が必要な場合1や、CT・MRIなどの精密な画像検査、専門的な処置が必要と判断された場合は、対応設備のある専門診療科を受診します。最初から大規模な病院を予約しようとすると、紹介状がない場合に初診時選定療養費として別途の費用負担が生じる制度があるため、まずは地域のクリニックで相談し、必要に応じて紹介を受ける手順が選ばれています。


再検査の費用は誰が負担する?保険適用の考え方と費用の内訳


健康診断の結果を受けて病院やクリニックで受ける再検査や精密検査(二次検査)は、異常の原因を調べる診療にあたるため、多くの場合は公的な医療保険が使えます。ただし、健診を受けたところで同じ項目を自費で受け直すときや、勤め先・健康保険組合の補助を使うときは、自己負担の扱いが変わります。


保険(3割負担)を使って初めて受診し、血液や尿の検査をする場合、初診料と検査代を合わせた自己負担は数千円ほどです。超音波検査や心電図などが加わると、数千円〜1万円前後になるのが一般的な目安です。この金額は一般的な目安で、当院の費用ではありません。


実際の費用は医療機関や検査の数によって変わり、当院の費用は診察のうえでお伝えします。なお、保険が使えない検査を追加で希望されるときは自由診療(公的医療保険が使えない診療)となり、全額が自己負担です。また、当院では健康診断と保険診療を同じ日には行わず、別の日にご来院いただいています。


紹介状が必要になる場合と、初診から結果説明までの通院回数の見通し


初診から結果説明までの通院回数は、検査の種類によって変わります。一般的な内科での再検査では、初診日に問診と採血・尿検査などを行い、検査結果が出る数日〜1週間後以降に再度来院して結果説明を受けるため、少なくとも2回程度の通院を見込んでおきます。採血で気分が悪くなった経験がある方は、受付や採血の前に伝えておくと相談しやすくなります。


再検査の結果、内視鏡検査や高度な画像診断が必要と判断された場合は、紹介状を受け取って専門の医療機関へ進みます。その際は紹介先での初診料や追加の検査費用が別途かかります。交替勤務などで平日の日中に時間を確保しにくい方は、結果説明での再来院も含めて勤務表と照らし合わせ、無理のない日程を組むことがポイントになります。


東海市で通院先を決めるときに確かめておきたいこと


東海市で再検査の相談先を選ぶ際は、自宅や職場からの移動経路に加え、夜勤明けや休日に立ち寄れる受付時間か、駐車場が利用しやすいかを確認しておくと通院を続けやすくなります。あわせて、電話やウェブ予約への対応状況や、血液検査・超音波診断装置・心電図検査装置・血管脈波検査・レントゲンなど、指摘項目に関連する検査機器の有無もホームページ等で確かめておきたい点です。


予約を入れる段階で「健診のどの項目で再検査になったか」を医療機関へ伝えると、院内で対応できる検査か、専門機関への紹介が適しているかを事前に確認しやすくなります。


ポイント

生活習慣に関わる項目は近隣の内科から相談を始め、保険適用の条件や結果説明までの通院回数を踏まえて受診スケジュールを組み立てます。


予約時に確認したい受診前の準備と、市販薬や飲酒習慣の伝え方


持参したい書類:結果票・過去の健診結果・お薬手帳と市販薬の情報


初回の診察をスムーズに進めるため、受診時には健康保険証(またはマイナ保険証)に加えて以下の書類やメモを準備します。


  • 今回の健康診断の結果票(すべてのページ)
  • 過去1〜2年分の健診の結果票(数値の移り変わりを見るため)
  • お薬手帳、または今飲んでいる処方薬の説明書
  • 市販薬(痛み止めや風邪薬など)やサプリメントの名前・パッケージの写真
  • 勤め先や健康保険組合から渡された「受診報告書」などの用紙

特に過去の健診結果があると、今回の数値が急に変化したものか、以前から少しずつ動いていたものかを医師が判断する手がかりになります。


食事・飲水・服薬の扱いは予約時に確認を:前日の飲酒や運動の注意


再検査で採血を行う場合、調べる項目によって食事や飲み物の制限が異なります。採血の前日はお酒や激しい運動を控えるよう案内されることがあり、午前の採血では水以外の飲食をしないよう求められることもあります。血糖値や中性脂肪は直前の食事の影響を受けやすいため34、予約時に「当日は朝食を抜いて行くべきか」「水やお茶は飲んでよいか」「普段飲んでいる薬は服用してよいか」を確認してください。


交替勤務で夜勤明けに受診する場合、睡眠不足や食事時間のずれが血圧や尿蛋白、血糖などの数値に影響することがあります。診察時には勤務明けである旨と、最後に食事を摂った時刻を医師や看護師へ伝えるようにします。


腰痛の鎮痛薬や飲酒習慣は、数値を読み解く手がかりとして伝える


腰痛や頭痛などで日常的に使っている市販の鎮痛薬や、普段の飲酒量・飲む頻度は、肝機能などの数値を読み解くうえで欠かせない情報です。「薬や飲酒のことを話すと怒られるのではないか」とためらう方もいらっしゃいますが、原因を整理するための医学的な情報ですので、正直に共有していただいて差し支えありません。


注意したいのは、数値への影響を気にして処方薬や痛み止めを自己判断で急にやめてしまうことです。痛みが強まって仕事や日常生活に支障が出ることもあるため、薬の量や種類、組み合わせの調整は、患者様のご意向と推奨される方法とを合わせて医師と一緒に考えていきます。


受診後の会社への報告と、予約から結果説明までの流れ


勤務先から受診結果の報告を求められている場合、指定の用紙があれば初診時の受付で提出します。採血などの結果が当日中に出ない項目では、後日あらためて結果説明を受けた際に医師が記入を完了し、書類を受け取る流れが一般的です。


医療機関へ予約や問い合わせをする際は、手元に健診結果票を用意し、指摘された項目名と数値、会社への報告期限、現在の服薬状況を伝えてみてください。受診前の食事制限の有無や当日の持ち物を事前に確かめておくことで、初回の受診を落ち着いて迎えられます。


ポイント

食事の制限や薬の扱いは、予約のときに確かめましょう。夜勤明けかどうかや、市販の痛み止め・お酒の習慣も、数値を読み解く手がかりとして医師に伝えます。


よくある質問


Q. 健康診断で要再検査になった場合、どうすればいいですか?


A. まずは結果票で、指摘された項目の名前と数値、いつまでに受診するかを確かめ、病院やクリニックへ予約を入れます。肝臓の数値や血圧、血糖、脂質などであれば、まず近くの内科で再検査や暮らしぶりの相談から始めるのが一般的です。受診のときは、今回の結果票と前の年までの結果、お薬手帳を持っていきましょう。


Q. 血液検査の前日にお酒を飲んでも大丈夫ですか?


A. 再検査で血液検査を受ける前日は、アルコールの摂取や激しい運動を控えることが推奨されます4。前日の飲酒は肝機能や中性脂肪、血糖値などの数値に影響を与え、本来の数値を確かめにくくなるためです。午前の採血では10時間以上の絶食(水以外)を求められることもあるため4、予約時に食事や飲水の制限を確認してください。


Q. 脂質検査で引っかかってしまった場合、どうすればいいですか?


A. 自覚症状がなくてもそのままにせず、内科で再検査を受けます。健診の日の食事による一時的な変化か、続いている脂質異常症かを血液検査で確かめます。必要に応じて血管の状態を調べる検査や、食事・運動など毎日の暮らしでできる予防の相談をすすめていきます。


Q. 健康診断の再検査費用は誰が負担しますか?


A. 健康診断で異常を指摘されて医療機関で受ける再検査は、多くの場合保険が使え、窓口では3割負担などの自己負担分を支払います。ただし、健診機関で自費の検査を受け直す場合や、勤務先・健康保険組合に独自の補助制度がある場合は扱いが異なるため、受診前にお勤め先の担当部署へ確認してください。


参考文献


1. ganjoho.jp「大腸がん検診について:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]」 https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/colon.html

2. 糖尿病とは | 糖尿病情報センター. https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html

3. 国立健康危機管理研究機構「糖尿病と関連する検査(糖尿病情報センター)」 https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/030/010/02.html

4. 厚生労働省「特定健康診査及び特定保健指導の実施について(平成29年10月30日 健発第1030001号・保発第1030006号)」 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc3000&dataType=1&pageNo=1

5. Xue WQ, Cheng KK, Xu D et al. Uptake of referrals for women with positive perinatal depression screening results and the effectiveness of interventions to increase uptake: a systematic review and meta-analysis. Epidemiology and psychiatric sciences. 2020. PMID: 32677601, DOI: 10.1017/S2045796020000554

6. Hark LA, Lin WV, Hirji S et al. Manhattan Vision Screening and Follow-Up Study (NYC-SIGHT): Subanalysis of Referral to Ophthalmology. Current eye research. 2024. PMID: 37812506, DOI: 10.1080/02713683.2023.2269614


長﨑 宏則

医師


うえの台いたみと内科のクリニック

院長

長﨑 宏則

▶ 監修者プロフィール

経歴
藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒
藤田保健衛生大学 麻酔・周術期管理医学講座
大同病院 麻酔科部長を経て、2023年うえの台いたみと内科のクリニック開設
上記の他に、日本ペインクリニック学会指定研修施設、内科・小児科・皮膚科・ペインクリニック医院に非常勤医師として勤務
資格・所属学会
【資格】
日本専門医機構認定 麻酔科専門医
日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
厚生労働省 麻酔科標榜許可(麻酔科標榜医)
厚生労働省 緩和ケア研修修了医
日本臨床栄養代謝学会 TNT研修修了医
臨床研修指導医
【所属学会】
日本麻酔科学会
日本臨床麻酔学会
日本ペインクリニック学会
日本疼痛漢方研究会
日本臨床栄養代謝学会