生後2ヶ月で38℃の熱、予防接種後でも夜間に受診相談すべき?|うえの台いたみと内科のクリニック|富木島町の内科・ペインクリニック

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生後2ヶ月で38℃の熱、予防接種後でも夜間に受診相談すべき?

生後2ヶ月で38℃の熱、予防接種後でも夜間に受診相談すべき?

予防接種の翌晩、体温計に38.1℃が出たとき


上の子がやっと寝た夜、次女の体温計に38.1℃。測り直すと少し下がり、朝まで待つか迷う場面です。生後3ヶ月未満で38℃以上を測ったら、接種後でも医療機関へ連絡して相談するのが目安です。 ここでは体温の伝え方、哺乳・呼吸・反応の見方、夜間の相談先の探し方を順に整理します。


この記事の要点まとめ


  • 生後3ヶ月未満で38℃以上を測ったら、予防接種後でも当夜に医療機関へ連絡し、相談するのが目安です。
  • 測定時刻・部位・体温、接種時刻に加え、哺乳量や尿、呼吸、反応の変化を整理して伝えます。
  • かかりつけ先につながらない場合は#8000や地域の救急案内を利用し、呼吸や反応に変化があれば119番を検討します。

生後2ヶ月の熱は何℃から受診を相談する?

生後2ヶ月の熱は何℃から受診を相談する?

予防接種の翌日でも38℃以上なら朝を待たずに連絡


予防接種のあとには、接種した場所の赤み・腫れ・しこり・痛み、発熱、機嫌が悪くなる、眠りがちになるといった反応がみられることがあります。ただ、生後3ヶ月未満の赤ちゃんは、熱以外のサインがはっきりしないまま重い感染症が隠れている場合があります。そのため一度でも38℃以上を測ったら、接種の翌日でも当夜のうちに医療機関へ連絡するのが一般的な目安です12。生後28日以内の発熱乳児を対象にした研究では、発熱が細菌感染症の唯一の手がかりになりうると報告されています3。生後2ヶ月にそのまま当てはまる結果ではありません。それでも「接種のせい」と家庭で決めつけない理由の一つになります。


反応が乏しい・呼吸がおかしいときは119を検討


呼びかけても目を開けない。唇や顔色が青白い。肩で息をしたり、うなるような呼吸が続いたりする。ひきつけが止まらない。こうした様子があれば、電話相談を待たずに119番を検討してください1。迷っているあいだにも状態は変わるため、判断がつかないときは救急要請を先にして構いません。


38℃未満でも哺乳や様子が違えば相談する


体温が37℃台でも、母乳やミルクをほとんど飲まない、ぐったりしている、発疹が広がるといった変化があれば相談の対象です2。体温は目安の一つにすぎません。「いつもと違う」という保護者の感覚も、医療者にとって大事な判断材料になります。


測り直したら熱が下がったとき、どう伝える?


脇の汗を拭き、体温計を当て直して測る


脇で測るときは汗を拭き、体温計の先端を脇のくぼみへ斜め下から当てて、腕を軽く押さえます。抱っこや授乳の直後、厚着や布団の中では高めに、当て方がずれると低めに出やすくなります1。正確な値を求めて何度も測るうちに連絡が遅れては本末転倒です。測り直しは2回程度にとどめましょう。


38.1℃から下がっても、両方の値と時刻を伝える


高い値と低い値、どちらか一方を選ぶ必要はありません。「21時に脇で38.1℃、汗を拭いて21時10分に測り直すと37.7℃」のように、時刻・部位・測り直した理由をセットで伝えると、医療者が状況をつかみやすくなります2。一度38℃以上を測った事実は省かずに話してください。


熱が出た時刻と予防接種の時刻も控える


「昨日の午前10時に接種、今日の夕方から体が熱い」といった時系列は、接種後の反応として考えられる時間帯かどうかの参考になります。接種したワクチンの種類は母子健康手帳で確認できます。鼻水やせき、下痢など、ほかの症状がいつ始まったかもメモしておくと、電話での質問に落ち着いて答えられます。


受診までに見るのは哺乳・尿・呼吸と反応


飲んだ量とおむつが濡れた回数を確認


「少しは飲めている」という言葉も、普段の半分なのか、ほぼ同じなのかで意味が変わります。最後に飲んだ時刻と量、普段との比較、おむつが濡れた回数を書き出しましょう。半日近くおむつが濡れていない、口の中が乾いているときは水分不足のサインとして伝えてください1。


眠そうなときは起こした際の反応と息づかいを見る


熱があると眠りがちになります。軽く体に触れたり声をかけたりして、目を開けるか、あやすと表情が動くかを確かめてください。胸やお腹の動きを30秒ほど眺め、呼吸が速すぎないか、ゼーゼーやうなり声がないかもあわせて見ます2。普段の寝起きとの違いが、そのまま伝えるべき情報です。


解熱剤は自己判断で使わず、授乳はできる範囲で続ける


上の子用の解熱剤や市販薬を、生後2ヶ月の赤ちゃんに使うのは控えましょう。月齢によって使える薬や量が異なるうえ、熱が下がることで受診時の判断が難しくなる場合もあります2。厚着は避け、室温を整え、授乳は飲める範囲で続けます。無理に飲ませるより、飲めない状態をそのまま医療機関に伝えるほうが役立ちます。


東海市で夜間に小児科へ連絡できないとき


まず接種した医療機関やかかりつけの案内を確認


接種を受けた医療機関やかかりつけ医に電話し、時間外の案内や留守番電話のメッセージを確認します。当院では、お熱のある方に来院前のお電話をお願いしています。診療時間外で連絡がつかないときは、次の相談先へ進みましょう。


つながらなければ#8000や地域の救急医療案内を利用


小児救急電話相談「#8000」は、看護師や医師が受診の必要性について助言する窓口です1。受付時間は都道府県ごとに定められているため、愛知県の案内で確かめておくと夜に慌てずに済みます。受診先を探すときは、東海市の公式サイトや愛知県の救急医療情報を参照してください。呼吸や反応に先ほどの変化があるときは、相談窓口より119番を優先します。夜間・休日は時間外の加算が生じることがあり、実際の費用は医療機関や子ども医療費の助成制度により異なるため、受診先でご確認ください。


電話では月齢・測った体温・哺乳と反応を最初に伝える


「生後2ヶ月、昨日予防接種、熱は38.1℃まで上がった」と最初に伝え、続けて測り直した値、哺乳量、尿の回数、呼吸や反応の様子を話します。受診を勧められたら、上の子を連れて行ってよいか、駐車場や待合の状況も同じ電話で尋ねておきましょう。東海市内でも車で移動する家庭は多いはずです。パートナーが勤務中で一人の場合も、連絡と並行して移動手段を考え、受診を勧められたら速やかに向かいましょう。


よくある質問


Q. 赤ちゃんが発熱したら、すぐに病院へ行くべきですか?


A. 月齢によって考え方が変わります。生後3ヶ月未満で38℃以上を測った場合は、時間帯にかかわらず医療機関へ連絡して相談するのが目安です。それ以上の月齢では、機嫌や哺乳、呼吸の様子もあわせて判断します。


Q. 生後2ヶ月の赤ちゃんは何度から発熱と考えますか?


A. 一般的には37.5℃以上を発熱、38℃以上を受診相談の目安とすることが多いです。赤ちゃんは平熱がやや高めなので、元気なときの体温を一度測っておくと比べやすくなります。


Q. 鼻水だけの風邪のような症状でも受診したほうがよいですか?


A. 生後2ヶ月では、鼻づまりで授乳がしにくくなることがあります。飲む量が減った、呼吸が苦しそう、熱が出たといった変化があれば相談してください。


Q. 2ヶ月に1度くらい熱を出します。何かの病気でしょうか?


A. 保育園や上のきょうだいからの感染で、発熱を繰り返すこともあります。生後2ヶ月で38℃以上なら、その都度医療機関へ相談してください。ただ、熱の頻度だけで判断は難しいため、発熱した日や症状を記録し、かかりつけ医に相談してみてください。


参考文献


1. 厚生労働省(政策・健康情報の入口) https://www.mhlw.go.jp/

2. 公益社団法人 日本小児科学会 https://www.jpeds.or.jp/

3. Burstein B, Waterfield T, Umana E, et al. Prediction of Bacteremia and Bacterial Meningitis Among Febrile Infants Aged 28 Days or Younger. JAMA. 2026. PMID: 41359314, DOI: 10.1001/jama.2025.21454


長﨑 宏則

医師


うえの台いたみと内科のクリニック

院長

長﨑 宏則

▶ 監修者プロフィール

経歴
藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒
藤田保健衛生大学 麻酔・周術期管理医学講座
大同病院 麻酔科部長を経て、2023年うえの台いたみと内科のクリニック開設
上記の他に、日本ペインクリニック学会指定研修施設、内科・小児科・皮膚科・ペインクリニック医院に非常勤医師として勤務
資格・所属学会
【資格】
日本専門医機構認定 麻酔科専門医
日本麻酔科学会認定 麻酔科指導医
厚生労働省 麻酔科標榜許可(麻酔科標榜医)
厚生労働省 緩和ケア研修修了医
日本臨床栄養代謝学会 TNT研修修了医
臨床研修指導医
【所属学会】
日本麻酔科学会
日本臨床麻酔学会
日本ペインクリニック学会
日本疼痛漢方研究会
日本臨床栄養代謝学会